HIPHOPには自分の地元をレペゼンしたり、生まれ年をラップに取り入れたりする文化がある。声高々に自分のルーツをラップするのだ。
その辺りまで注意深くチェックしてる方ならご存知だと思うが、日本語ラップには『78年組(53年組)』という奇跡としか思えない年代が存在する。
78年組とは、1978年生まれのラッパーの呼称である。
そして最近、78年組がやたら元気がいい。もう結構おっさんなのに、ヤングジェネレーションに全く負けてない彼らを見ていると思わずニヤニヤしてしまう。だっていつまでたっても衰えないし、表舞台からフェードアウトしなんだから。(彼らの上の世代で生き残ってるのは、ZEEBRAとRHYMESTERぐらい)
いつかは書きたいと思っていたので、今日書こうと思う。奇跡の78年組について。
78年式の共通点
これは偶然なのか必然なのかわからないが、彼らには共通点がある。
それは「誰にも媚びずに成り上がってきた」ということ。
残念ながら今から出す全員に当てはまるわけではないが、ほぼ全員が自分達のやり方で、現在のポジションを掴んだ。これってスゴイことなんだよね。
まあ顔ぶれ見れば分かるよ。半端じゃ無いってことがね。
TOKONA-X(M.O.S.A.D.・イルマリアッチ)

もし生きていたら間違いなくシーンを背負っていたとしか思えない稀代のラッパー。存在自体がオリジナル。大げさな話じゃなく、日本語ラップ界の宝だった。
"E"qual(M.O.S.A.D.)

モサドのリーダーであり、ずば抜けたラップセンスをもったラッパー。僕自身彼が大好きで、記事を一本書いているので、詳しくはそちらをCHECK!!
AKIRA(M.O.S.A.D.)

ゲットープリンスこと、モサドの色男担当。もちろんラップもオリジナル。名古屋で「BLOW」という服屋もやっている。
般若(昭和レコード)

大人気番組「フリースタイルダンジョン」で現在ラスボスとして君臨中。もちろん彼はフリースタイルだけではなく、楽曲の評価も高い。独特の般若ワールドともいえる面白ラップから、シリアスな楽曲までガッツリとこなす。最近は映画「Zアイランド」にも出演したり、活躍の幅を広げている。
MC漢 a.k.a.GAMI(鎖レコード・MSC)

同じくフリースタイルダンジョンでモンスターとして活躍中。般若とはライバル関係にあるんじゃないかな。そんな野暮なこと直接聞いたことは無いが、昔は相当意識していたはず。漢の事を知りたかったら「ヒップホップ・ドリーム」を読むことをオススメする。僕も読んだが、あっという間に読み終えてしまった。面白すぎて。
OZROSAURUS(GRAND MASTER)

78年組では、みんなより一足先に売れていた感のあるラッパー。代表曲が多すぎて絞れないが、あえて言うなら「AREA AREA」だろうか。DJの交代やソロを経て、現在6人組のバンド編成で新境地を開拓中。
AK-69(Def Jam Recording)

78年組で一番売れているラッパー。地元名古屋からインディーズにこだわりながらもスターになった実力者。コチラも記事を書いているので良かったら読んでみてください。(てかこのPV激アツだな…)
D.O(鎖レコード)

昔は雷の若い衆というイメージが強かったが、今はそんなことを感じさせない活躍っぷりである。最近よく「バズーカ」に出ていて、毎回笑わせてもらっている。「ディス」という言葉が日本に広がったのは、間違いなく彼に功績。漢と一緒に鎖グループで楽曲もリリースしている。
BES(SCARS・SWANKY SWIPE)

メチャメチャかっこいいのに、なかなか名前があがらない不遇のラッパー。原因はライフスタイルにありそうだが…
ERONE(韻踏合組合)

フリースタイルダンジョンで審査員を務めている。でも「ラッパーとしてまだまだやれるんだ」っていうのが、この前の「モンスターズ ウォー」のサイファーで出てましたね。まだ見てない人はCHECK!!

HIDADDY(韻踏合組合・HEAD BANGERZ)

フリースタイルダンジョンで挑戦者として登場し、人気急上昇中のラッパー。経営する「一二三屋」がブラック企業だと散々ネタにされている。
BIGZAM(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)

ニトロマイクロフォンアンダーグラウンドのラッパー。最近は聞かないが活動しているのだろうか?
まとめ
各ラッパーについて語ろうと思えばいくらでも語れますが、数が数なので今日は一言コメントにさせて頂きました。
時間をかけて一人一人ガッツリいきますんで、また見に来て下さい!
では!